ゼロから始めるRPA(Automation 360) ~導入編~

Automation Anywhere
Automation Anywhereチーム

このシリーズではAutomation Anywhere社の「Automation 360」を使用してRPAの使い方を解説していきます。

RPAってなに?

皆さん、日頃の業務の中で同じような作業を繰り返し行っていませんか?
そんな時間のかかる作業を代わりに行ってくれるロボットがRPAです。
RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、コンピューター上の作業をプログラムされたソフトウェアが自動で行ってくれるツールです。
日報の作成や請求業務など、定期的に行う作業をロボットに任せることで、人間は本来の業務に集中できるようになります。

RPAとマクロの違いは?

これまでExcelのマクロを使って作業の自動化を行っていた方もいるかもしれません。
Excelのマクロは基本的にExcel上の処理しか行えませんが、RPAはあらゆるアプリケーションやWebサイトなどにアクセスして作業を自動化できます。
RPAなら、Webサイトから情報を収集したり、社内システムにログインしてデータ入力を行うことができ、自動化の幅が格段に広がります。

Automation 360 の特徴

Automation 360の大きな特長は、フルクラウド型のRPAソフトウェアということです。
サーバーを用意する必要がなく、ブラウザさえあればどこからでも開発できるのが便利です。
また、操作性が高く、AIを活用した機能も充実しているのも魅力です。
初めてRPAに取り組む方にもおすすめできるソリューションです。

Community Editionから始めよう

Automation 360にはエンタープライズ向けの有料版と、無料で使える「Community Edition」があります。
Community Editionはエンタープライズ版とほぼ同じ機能が使えますが、単一ユーザーでの利用に限られ、他者とのコラボレーションはできません。
ただ、これからRPAを始めたい方にとっては、気軽に試すことができます。
以下、Community Editionの導入手順をご紹介します。

Community Edition の導入手順

以下の手順を順に行えば、Automation 360のインストールは完了します。
簡単なメッセージボックスの表示まで体験できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

  1. アカウント作成
    Community Editionを利用するためのアカウントを作成します。

    1. Community Editionの登録サイトにアクセスします。
    2. 必要事項を入力し[送信]ボタンをクリックします。
      • フリーメール(gmail.com、yahoo.co.jpなど)は利用できない場合があります。その際は所属している会社・学校のメールアドレスを使用してください。
    3. 入力内容に不備がなければ、登録したEメールアドレスにAutomation Anywhereからメールが届きます。
  2. パスワード設定Community Editionにログインするためのパスワードと、パスワードを紛失した場合に使用する質問答えを設定し、Community Editionにログインします。
    1. Automation Anywhereから届いたメールのリンクをクリックします。
    2. パスワードを設定します。
    3. パスワードを紛失した場合に使用する質問と答えを入力します。
    4. ブラウザでメールに記載されているCommunity EditionのURLにアクセスします。
    5. [ユーザー名]と[パスワード]を入力し、ログインします。
    6. ログインするとホーム画面が表示されます。
  3. デバイス登録ロボットを実行するPCを登録します。
    1. 左下のアイコンをクリックして、[ローカルデバイスに接続]をクリックします。
    2. [コンピューターに接続]をクリックします。
    3. AutomationAnywhereBotAgent.exe のダウンロードが開始します。
    4. AutomationAnywhereBotAgent.exe を実行します。
    5. [All Users/System Level(Recommended)]を選択し、[Next]をクリックします。
    6. [Automatic]を選択し、[Next]をクリックします。
    7. [Install]をクリックします。
    8. [Finish]をクリックします。
    9. ブラウザに拡張機能が追加された通知が表示されるので、[拡張設定をオンにする]をクリックします。

    10. [完了]をクリックします。
    11. Bot実行デバイスの[ローカルデバイス]にコンピューター名、[ステータス]に「接続済み」が表示されます。
  4. 初めてのロボット作成以下の手順でメッセージボックスに「ゼロから始めるRPA」と表示されるロボットを作成・実行し、インストールが正しく行えたことを確認します。
    1. 左側メニューから[オートメーション]を選択します。
    2. 右上の[+作成]をクリックし[タスクBot]を選択します。
    3. 名前に「はじめてのロボット」と入力し、[作成と編集]をクリックします。
    4. アクションから[メッセージボックス]を探し、[開始]と[終了]の間へドラッグ&ドロップします。
    5. メッセージボックスのプロパティ(画面右側)の[表示するメッセージを入力]に「ゼロから始めるRPA」と入力します。
    6. [保存]をクリックしてロボットを保存します。
    7. [実行]をクリックするとロボットが動作し、メッセージボックスが表示されます。
      <実行結果>

      • 実行時に「User not logged into the machine.」が表示された場合、コンピュータのユーザー名を入力します。
      • ドメインに参加している場合は、ドメイン名¥ユーザー名形式で、ドメインに参加していない場合は、ユーザー名のみを入力してください。

以上でAutomation 360のインストールは完了です。
次回は、ロボットの作り方をもう少し詳しくご紹介します。

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